僕は40代になって勃起力が弱まったことで、原因と対策を知るためにED関係の書籍を読むようになりました。すると、「自律神経」や「自律神経失調症」という言葉がしばしば出てきます。最初は何も分からなかったので「自律神経って何!?」という感じで、実際どのようなものなのかピンと来ませんでした。
また、「自律神経失調症」という言葉をよく聞きますが、実際にそれがどういう症状で、何が原因で発症しているのか、ハッキリと分かりませんでした。そこで、詳しく調べたところED(勃起不全)と自律神経には深い関係があることが分かりました。
自律神経のバランスが崩れるとEDになります。その理由を見ていきましょう。
自律神経ってよく聞きますけど、どういう意味か分からないんですよね。EDと関係あるんですか?
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがある。勃起は副交感神経が優位の時に起こる。ここを理解するのが大切だ。詳しく見ていこう。
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神経とEDの関係
神経には、いろいろな種類があります。EDと関係が深いのは「副交感神経」です。といっても、副交感神経とは何なのかサッパリ分からないですよね? まずは、神経がどのような分類になっているのか確認してみましょう。
「神経」には「自律神経」と「体性神経」がある
末梢神経(脳・脊髄以外の神経)には「自律神経」と「体性神経」があります。
自律神経とは「自分の意志とは関係なく働く神経」です。例えば、心臓や食べ物を消化する内臓は自分の意志で動かせませんから自律神経の働きです。
また、体性神経とは「自分の意志で動かせる神経」です。例えば、運動するときに手足の筋肉を動かすことは自分の意志でできますので、体性神経の働きになります。
何も考えなくても自律神経が心臓や内臓を動かしているから、人間は生きていけるのです。そう考えると、自律神経はとても重要な働きをしています。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」がある
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」から成り立ちます。
交感神経は、目覚めているときに優位になる神経です。例えば、運動をするときに周囲の動きを見るために瞳孔が拡大します。また、身体を動かすときに血圧が上がります。これらは交感神経の働きです。
副交感神経は、リラックスしているときに優位になる神経です。例えば、食事中や睡眠中など、身体を落ち着かせるときに働きます。この二つの神経は、どちらか一方が優位になると、もう一方は休みます。
勃起に関係があるのは副交感神経
勃起は交感神経が働くことで消えてしまいます。例えば、AVを見て興奮して勃起していたとき、母親がいきなりドアを開けて部屋に入ってきたら、ビックリして勃起が消えてしまいます。このように、いったん勃起しても永遠に立った状態にならないのは、交感神経が働いて緊張した状態になるからです。
勃起はリラックスした状態、つまり副交感神経が優位の時に起こる現象です。したがって、副交感神経が働かずに交感神経ばかりが活性化しているとEDになります。(ちなみに、射精するときは交感神経が優位になります)
自律神経失調症とは?
自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた際に起こる様々な症状の総称のことです。
例えば、肉体的には身体がいつもだるかったり、偏頭痛が襲って来たり、なかなか眠れないなどの症状です。精神的には些細なことでイライラしたり、何もやる気が出なかったり、憂鬱になるなどです。
これらの症状は外科で検査しても異常が認められないことから、神経科や心療内科で抗うつ剤を処方されることがあります。しかし、実際には改善されないことが多いです。
自律神経失調症の原因は男性ホルモン(テストステロン)の減少
自律神経失調症の原因は男性ホルモン(テストステロン)の低下にあります。男性ホルモンは男らしさを形作るホルモンです。
男性ホルモンの分泌量が減ると、身体や心に様々な変調が出ます。たとえば膝や腰に痛みが出たり、勃起力が弱まったり、やる気が出なくなるなどです。
あなたの男性ホルモンが減少しているかどうかを調べるために、以下のチェックを行ってみてください。
男性ホルモンの低下度チェック!(AMS調査票・男性更年期障害質問表)
※なし1点 軽度2点 中等度3点 重度4点 きわめて重度5点
- 全体的に調子が思わしくない
- 関節や筋肉に痛みがある
- 原因不明の発汗がある
- グッスリ眠れない
- 夕食後にうたた寝をするようになった
- いらいらする
- 怒りっぽくなった
- 理由もなく、もの悲しい気分になる
- 疲労感や行動力の減退を感じる
- 筋力が低下し持続力が下がった
- 憂鬱な気分になる
- 絶頂期は過ぎたと感じる
- 力尽きた、どん底にいると感じる
- ひげの伸びが遅くなった
- 勃起力が弱まった
- 朝立ちの回数が減少した
- 最近、性欲が湧かない
(参照:『うつかな?と思ったら男性更年期を疑いなさい』堀江 重郎)
あなたの診断結果は?
合計26点以下は正常、27~36点は軽度の症状、37~49点は中等度の症状、50点以上は重症で医療機関への受診が必要です。
男性ホルモンを増やす方法は?
男性ホルモンが低下する原因は、加齢、睡眠不足、栄養不足、運動不足、ストレスなどが挙げられます。男性ホルモンを増やすために必要なことは、しっかり栄養を摂ることです。また、筋トレやランニングなどの運動を行い、質の良い睡眠をとることです。
▶もっと詳しく:40代以上のEDの割合は全体の90%!自力で治す方法は男性ホルモンが鍵!
まとめ
勃起が起こるには、リラックスして副交感神経が活性化していることが必要です。副交感神経が働かずに交感神経の緊張が続くとバランスが乱れてEDになります。そして、その原因は男性ホルモンの低下にあります。
このように原因を特定していくことで、あなたが取るべき必要なED対策が見えてきます。一つ一つできることから行って行き、ビンビンの下半身を目指しましょう!