仕事に対するエネルギーが出ないとか、意味もなくため息が出るとか、男性は40代になると更年期障害が出はじめます。
僕も一時期、かなりひどい状態になったことがありました。当時は気づきませんでしたが、これは男性更年期という症状で、その時はEDにもなりました。
男性更年期は、男性ホルモンの総量が下がることによって起こるといわれています。
そこで僕は、生活習慣を改善したり、亜鉛やマカのサプリメントを飲んだりして改善することができたのですが、いま現在の男性ホルモンの量がどれくらいなのか気になりました。
そこで、男性更年期のチェックをしようと、クリニックに行くことにしました。この記事では、男性更年期の診療をした体験談をお話しします。
クリニックに行くのって恥ずかしいと思ってましたけど、実際に行ってみると、別にそんなことはなかったです!
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男性更年期の診療科は何科?
どこで男性更年期を受診すればいいのか調べるために、まず「男性更年期 検査 地域」で検索しました。
すると、クリニックの一覧が表示されました。男性更年期の診療科は泌尿器科でした。
その中で近くのクリニックを探して、電話で問い合わせました。すると、男性ホルモン(テストステロン)の数値を計測するのは午前中に行う必要があるので、10:30までに病院に来てくださいといわれました。
予約の必要はなく、いきなり初診で行って大丈夫とのことでした。そこで、早速電話をした翌日にクリニックに行ってみることにしました。
いちおう、迷惑がかかるといけないので、クリニックの名前は伏せておくことにします。腎泌尿器クリニックとあります。
建物の中に、クリニックがありました。土曜日の朝10時過ぎに行きました。
クリニックに行ってみると、けっこう患者さんがいるのに驚きました。20代、30代、50代とおぼしき方が僕の前にいました。それぞれ、悩みを抱えているようです。
ご夫婦でいらしている患者さんもいらっしゃいました。
こちらにもご夫婦とおぼしき患者さんがいらっしゃいました。クリニックの雰囲気は明るくて、受け付けは30代と40代の女性の看護婦さんがいらっしゃいました。
行く前に想像していたような、恥ずかしい空気は全然なかったです。
男性更年期のチェックに保険は効くの?
電話でも事前に聞いていたのですが、男性更年期のチェックは保険が適用されました。
僕は今回、初診で男性更年期のチェックをお願いしましたが、国民保健で30%負担で2110円でした。参考にしてみてください。
男性更年期の問診票
受付で「男性更年期のチェックをお願いします」と看護婦さんに言いました。すると、番号が書かれた紙と問診票を渡されました。
番号についてですが、「当院では、お名前ではなく番号でお呼びします」とのことでした。名前だと恥ずかしいので、このような対応をしているんですね。なるほど、と思いました。
問診票は、「今回、どのようなことで受信されたか?」「今までに大きな病気にかかったことは?」「現在治療中の病気はあるか?」「飲んでいる薬があるか?」といった内容でした。サラサラと記入して、看護婦さんに提出します。
男性更年期の症状のチェックシート
続いて、2枚の用紙を渡されました。まずは「男性更年期障害に対する問診票」です。全部で17の項目があり、それを5段階で評価する内容でした。
僕は個人的に、この自分で評価するタイプのチェックが苦手です。どこに該当するのが、自分でも分かりづらいものがあるからです。
例えば僕の場合、「ひどい発汗がある」であれば「なし」なのですが、「憂鬱な気分だ」とか「不安感がある」となると、そういう時もあるなぁーという感じなので、どの欄にチェックするか迷います。
僕は一時期はひどい状態でしたが、幸いにも回復したので、このような感じで男性更年期に対する問診票にチェックしました。
続いて、もう一枚の用紙を渡されました。
「日本版SDS回答用紙」というものでした。こちらは20項目の設問が用意されていました。それを4段階で自己評価することになっています。
「気が沈んで憂鬱だ」「朝方は気分が良い」「泣いたり泣きたくなる」「まだ性欲がある」「なんとなく疲れる」「いつもより、いらいらする」などの項目がありました。いかにも男性更年期のチェックシートという感じです。
中には「自分が死んだほうが他の者は楽に暮らせると思う」という項目もあり、驚きました。これが高いようだと、かなり深刻な状態です。
どこにチェックすればいいのか、少し悩みながら、こんな感じでチェックしました。
男性更年期の診断・問診
男性更年期のチェックシートを提出して待っていると「10番の方、中にお入りください」とのことで、先生のところに行きました。
先生からは「今日はどうされましたか?」と聞かれたので「男性ホルモンの数値を調べてみたいです」と伝えたところ、「じゃあ調べてみますか。今日は結果が出ないので、1週間後くらいになります。その結果をみて、また対策を考えましょう」ということになりました。
他にも「大きな病気は?」「朝立ちは?」などいろいろ聞かれましたが、「はい、いいえ」で答えられる質問ばかりで、初日の問診はとてもアッサリしていました。
男性更年期の検査方法は採血
そこで、男性ホルモンを検査することになりました。どういう方法で検査するのか気になっていたのですが、採血して調べるとのことでした。
看護婦の方に「男性専門の悩みの病院だと思っていたんですが、女性の患者さんもいらっしゃるんですね」と聞いてみると、「女性もおしっこが出なかったり泌尿器の問題があるんですよ」とのことでした。
採血はすぐに終了しました。待合室に戻ります。
待合室に戻ると、また新たな患者さんがいらしていました。やはり男性更年期やEDで悩んでいる男性は、とても多いようです。
男性更年期チェックの費用は?
今回、男性更年期の男性ホルモン量のチェックとして行ったのは、簡単な問診と採血で、2110円でした。
1週間後くらいに結果が出るので、そのころにまた来てくださいと案内をいただきました。
このように、男性更年期のチェックは1日では結果が出ませんでした。
男性更年期の診察結果
日を改めて、テストステロン数値の結果を取りにクリニックに行きました。
今回は20番でした。相変わらず番号で呼ばれます。
テストステロンの数値を測定してもらい、その結果が出ました。今回は6.5pg/mlということでした。
基準は4.7~21.6ということです。一応、基準の中に入っていました。
その結果を教えてもらったあと、男性ホルモンの補充についてお話がありました。
男性ホルモンの補充療法は、おすすめしない
先生は「男性ホルモンの補充療法は、主に注射で行う。しかし、精子にダメージを与えるので、よっぽどでないとおすすめしない」とのことでした。
男性ホルモンを補充療法すると、確かに男性ホルモンは復活するそうです。しかし、それには深刻な副作用があり、精子にダメージを与えるそうなのです。つまり不妊の問題です。男性ホルモン補充療法を行うと、妊娠可能な精子ではなくなる危険が高まるそうです。
そのため先生は、何度も何度もカウンセリングして、本当に良いのかを確認してから男性ホルモン補充療法を行うそうです。
また、一度男性ホルモン補充療法を行ってしまうと、しばらく期間を開けないとしないと回復しない(あるいは回復可能であるか断言できない)ようでした。
しかも、補充をしてから期間を開けると、かえって今までの数値より下がる恐れもあるということでした。
専門家の言葉には説得力がありました! 男性ホルモン補充療法は、思っていたよりずっと怖いですね!
飲み薬・塗り薬は、もってのほか
また、「安易な男性ホルモン補充の医薬品(飲み薬・塗り薬)は、もってのほか」といわれました。
薬局で割と手軽に買えるホルモン補充の薬や塗り薬がありますが、安易に手を出して大事になる可能性があるそうです。例えば「グローミン」や「金蛇精」や、あかひげ薬局の
そういうものを勝手に試して、後で問題になってこちらのクリニックに来る患者もいるそうです。
しかし、もともとの精子の状態を検査していないので、手の施しようがない、といったことを言われていました。
男性ホルモン補充は、きわめて危険な行為であることを、医師の口から直接聞いて、改めて思いました。
運動が一番
男性ホルモンを上げる確実な方法は、運動することだそうです。僕がトレーニングしていると伝えると、それはいいですね、と言われました。
また、食事でいうと「玉ねぎがいいんですよね?」と聞くと「確かに玉ねぎはいいが、1日1/2個を生で食べないといけない。私もテレビに出たときに玉ねぎがいいと答えたが、それ可能なのか?と自分でいぶかしんだ」と言われていました。
まさかテレビに出演されている先生だとは思いませんでした。
男性更年期診察の費用の合計
初回が2110円、2回目の結果と診察が380円でした。合計で2490円でした。
なお、国民健康保険を利用しています。2回目の診察が380円なのは、安かったですね。
まとめ
今回、男性ホルモン=遊離テストステロンの値を診察にクリニックに行って感じたのは、以下のことです。
・クリニックは明るくて、特に恥ずかしいことはない
・クリニックを利用している人は、意外と多い
・医師の口から、男性ホルモン補充療法は危険であると直接聞けた
・一応、テストステロン数値が基準内であった(以前の自分はEDだったので、おそらく数値が上がっている)
中でも「男性ホルモン補充療法は勝手に自分で薬局で医薬品を買うことはせず、きちんと医師に相談するべきである」という意見を聞けてよかったです。
もともと僕も、ああいった類の薬は危険であると感じていたこともあり、非常に印象的でした。
やはり男性ホルモン=テストステロンを上げるには、日々の積み重ねが必要なのだと改めて思います。
運動(筋トレ)、質の良い食事、そして質の良いサプリメントが有効であると思います。