最近になって勃起の回数が減ったり、持続時間が短くなったり、角度が浅くなるなど、下半身が立たない実感がありませんか?
僕も40代になって、いつの間にか朝立ちがなくなりました。しかも、勃起させても1分ももたず、フニャフニャになえてしまうという情けない始末です。
ちなみに、勃起の角度はがんばって90度。指で押すと、簡単に「ぶにん」と垂れ下がります。これほど立たない状態になったことは、かつてありませんでした。
その後、勉強して立たない原因を調べたところ、いろいろとEDについて分かりました。そして、必要なことを実践した結果……
立たない問題が解消し、みごとに復活したのです(感謝!)。
さて、EDについて勉強して分かったことは、40代男性にとって下半身が立たないことは健康上好ましくない兆候であるということです。
「心筋梗塞の前触れ」とも言われるくらい、EDは危険であるということなのです。
なぜなら、勃起が起こるには健康な神経や血管が必要だからです。勃起力が低下して立たなくなることは、その神経や血管に何らかの異常が起こっていることを意味します。
その異常の原因を調べてみると、一つではなく複数の要因が絡まって発症していることが多いです。
もしあなたや、あなたの夫や旦那がEDである場合、放置せずにきちんと対処した方がいいです。
ここではED(勃起不全)の原因とは何か? また、40代の男性機能が低下するEDの危険因子(リスクファクター)について見ていきます。
EDは心筋梗塞の前触れ!? そんなに危険な状態なんですか。
ああ、その状態を放っておくと危険だ。早めに対策することが必要だ。
Contents
EDの原因には3つのタイプがある
EDには大きく分けて「心因性ED」「器質性ED」また、その二つが組み合わさった「混合性ED」があります。
心因性ED……身体的異常は無いにも関わらず、EDになるもの。例えば朝立ちはするのに、いざ女性とのセックスでは勃たなくなる、あるいは挿入の途中で「中折れ」して射精に至らない状態。
器質性ED……勃起の機能に関して、どこか身体そのものに異常がありEDになったもの。
混合性ED……器質性EDと心因性EDがミックスした状態。
(引用元:ED診療ガイドラインより)
心因性EDとは
初めてのお相手で緊張してしまったり、過去の失敗が脳裏によぎって「今回もダメだったらどうしよう?」という不安や自信の無さを常に感じていたり、なぜか妻・嫁にだけは機能しないなど、精神や心に原因があるパターンが心因性EDです。
心因性EDは器質性EDと異なり、朝立ちがあったり、AVを見るときに勃起したりするので、発見が遅れてしまいがちです。また、コンドームを付けると萎える症状も、心因性EDに含まれます。ビンビンにならないのは、機能的な問題ではなく精神的なものから来ており、仕事や家庭のストレスによっても発症します。
器質性EDとは
心因性のように精神的なものではなく、血管や神経の障害などによって身体的に勃起しないのが器質性EDです。例えば高血圧や糖尿病、また前立腺肥大症などが危険因子になります。朝立ちの回数も減っていき、AVを見ても勃起しなくなります。
混合性EDとは
心因性EDと器質性EDの特徴がミックスされたものが混合性EDです。混合性EDは20代、30代で発症するケースは少なく、40代以上の男性に起こることが多いです。偏った食事や運動不足、喫煙や過度の飲酒などからくる高血圧や脂質異常、糖尿病などの生活習慣病によって起こります。
40代男性のEDの原因となる危険因子とは
40代男性は心因性と器質性の混合性EDが多いです。では心因性ED、器質性EDそれぞれの原因には、どのようなものがあるでしょうか? それらの危険因子を見ていきましょう。
1.タバコ
タバコに含まれるニコチンが血管の収縮と血圧の上昇をもたらすことで、男性器に流入する血液が少なくなります。また、勃起に必要なNO(一酸化窒素)が減少します。僕は20年以上の喫煙歴があったのですが、このことを知って、意を決して禁煙しました。
▶さらに詳しく:喫煙するとEDになる?メンソールのタバコは特に危険?
2.加齢
年齢が増すことによってペニスの組織が変化し、血管などの内分泌腺の機能が低下すると考えられています。グラフを見ると分かるように、特に40代以降になると、EDの疾患率が急激に上がります。僕は30代までは大丈夫でしたが、40代になってある日「あれ? 朝立ちがない……?」となりました。
3.高血圧(動脈硬化・血圧・血管)
高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態のことです。数値でいうと診察室血圧値で140/90mmHg以上、家庭血圧値で135/85mmHg以上であることをいいます。高血圧とEDは関係が深いとされ、アメリカの研究データではED患者の41.2%が高血圧を合併しているそうです。
ED診察ガイドラインによると「勃起の維持に重要な神経・血行動態・生理活性物質(ビタミンやミネラルなど)などのバランスが崩れることで、高血圧とEDが同時に引き起こされると考えられる」とあり、また「高血圧によって心血管合併症が発症し、その影響でEDが発症している可能性もある」とも記載されています。
僕は身体に異常が起こった時にすぐ分かるよう、ジムに行くたびに血圧を測るようになりました。毎日測ると平均値が出るので、セルフチェックの目安になります。
4.糖尿病
糖尿病とは、インスリン(血液中のブドウ糖を筋肉や肝臓などへの取り込み、血糖を下げる働きを持つホルモン)の作用が十分でないため、ブドウ糖(人間が活動するためのエネルギーとなる物質の一つ)が有効に使われずに、血糖値が高くなっている状態のことです。
日本では糖尿病患者のED疾患率は42%から90%とされ、糖尿病でのED疾患率は非糖尿病と比べると2倍から4倍高いと言われます。糖尿病による血管内皮細胞の障害は、EDの大きな要因であるとされます。
僕は外食を控えめにする、家で調理する油は国産の菜種油を使うなど、食事にとても気を使うようになりました。
5.運動不足(肥満)
肥満・運動不足の指標の目安となるものにBMIという数値があります。BMIとは、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で計算される、肥満度を表す指標として用いられる数値です。BMIが増加するにつれEDのリスクは上昇するとの研究結果があります。
ただし、BMIは筋肉と体脂肪量について考慮されていないので、BMI値が高い=肥満とは言い切れません。体脂肪が多いとEDになるリスクが高まる、と考えておくといいでしょう。僕は体脂肪を抑えめにしながら筋肉を増やしていく方向で考えており、BMI値は25~30あたりを目標にトレーニングしています。
▶さらに詳しく:EDを克服する効果的な運動は下半身の筋肉トレーニング!
6.自転車
前傾姿勢になるスポーツタイプのロードバイクに長時間、頻繁に乗ることはEDのリスクが高まるといわれています。前傾の姿勢になるほど、自転車のサドルが男性器の会陰(ペニスと肛門の間)にあたり、血流が悪くなるからです。日本性機能学会が発行したED診療ガイドラインには「自転車乗車時間とEDの間には明らかに相関関係がある」と書かれています。
しかし反面、サイクリングは運動不足の解消に効果的なスポーツです。そこでまずは、自転車に乗る時間・距離を調節し、適度に休憩を入れて無理をしないことを心がけるのがいいでしょう。なお、普通タイプの自転車なら、そこまで心配はいりません。
7.うつ
最近疲れやすい、朝起きるのがつらい、起きても憂鬱(ゆううつ)な気分が続く、集中力がない、理由もなく悲しい気分になる、など精神的な不調が性欲・性機能の低下へとつながります。また、抗うつ薬によってEDが起こることもあります。(ED診察ガイドラインより)
日光を浴びる、自分が今日一日やったことを自分で褒めるなど、少しでもできることから行うのが改善のポイントです。
8.前立腺(前立腺肥大症)
加齢により前立腺肥大症や前立腺がんに疾患する確率が高くなります。EDと前立腺の症状は合併することが多く、しかもそれぞれの重症度が比例するとされます。最初はこの2つが共存するのは偶然だと考えられていたようですが、研究が進むにしたがって強い関連があると推定されています。(ED診察ガイドラインより)
9.睡眠不足
眠っている間に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)」という病気が、EDと関連性があると言われています。それ以外にも、ぐっすり睡眠を行わないと睡眠中に男性ホルモンが分泌されにくくなります。
男性ホルモン(テストステロン)は「日内変動」といって1日のうちで分泌の量が変化し、深夜1から深夜3時くらいから製造がはじまりますので、この時間に質の良い睡眠を取るのが理想です。
10.飲酒・アルコール
少量のアルコールであれば緊張を解いてリラックスできるので良いとも思いますが、「飲むと立たなくなる」人もいます。(僕は過去に経験があります。お相手から「バカ」と言われました)
お酒と勃起の関連性を認める研究結果は、今のところないみたいです。しかし経験則から、アルコールはほどほどにするべきだと思います。
▶さらに詳しく:EDの原因はお酒?アルコールの飲みすぎで立たなくなる理由は?
11.食事(栄養不足)
現代の食事は欧米型にシフトしていて、高脂質の食事になっています。しかも添加物が満載なので、血液がドロドロに汚れてしまいがちです。勃起するには海綿体に血液がギュンギュン流れる必要がありますが、血液がタールのようにドロッとしていてはビンビンにはなりません。外食やコンビニはほどほどにして、質の良い食事を心がける必要があります。
特に、筋肉を作り出すタンパク質を筆頭に、亜鉛やシトルリン、アルギニンなどのミネラル・栄養素の摂取を心がけていきましょう。
▶さらに詳しく:EDを食事で改善!効果のある食べ物で中折れを予防!
12.ストレス・プレッシャー
ストレスやプレッシャーは心因性EDの原因で、その内容は多種多様です。例えば、以下のような内容が考えられます。
・AVなら勃起するのに、生身の女性を目の前にすると緊張して全く勃起しない
・一度立たない経験で「また立たないんじゃないか?」という精神的な不安が生まれて、その失敗を思い出して萎える
・最初はビンビンだけど、だんだん萎えて妻に申し訳なくて悪循環になってしまう
これ以外にも、仕事面や家庭面のストレスでも自分に自信がなくなり、EDが発症します。
しかし、このストレスやプレッシャーを利用することが、意外にもEDを改善するカギになるのです。
立たなくなると、男としてやばいなって余計にプレッシャーになりますよね……
だが、そのプレッシャーは、現実を変えるためのチャンスでもあるぞ!
「うちの夫・旦那が立たない……」という妻からの逆境を利用する
EDになると、「うちの夫は中折れする」「うちの旦那はお酒を飲むと立たない」など、今までにない視線やプレッシャーが飛んできて、ピンチな状況に立たされます。
しかし、これはチャンスでもあります。この逆境を、変革のエネルギーに利用できるからです。
僕自身の経験でいうと、妻からの冷たい態度を「これじゃいけない!」というエネルギーに転換できたことが、そもそものはじまりでした。
僕は「いいかげんにして!」という言葉を受けて、2~3日くらい真剣に悩みました。そして自分の不甲斐なさを反省・痛感し、ED関連の本を読み始めました。
すると、運動(筋トレ)・食事改善・マカや亜鉛のサプリメントを飲むという対策があることを知りました。
そこから、「とにかく、やってみよう!」と開始したのが、ED回復の始まりです。
そこからはジムに通い始めて、筋トレしたり……(最初はガリガリでした)
おすすめのマカのサプリメントを飲んだり、外食を減らすなど食事を改善しました。
すると、開始から3ヶ月くらいで立たなかった状態から、グンと立つように回復することができたのです。
もし、あなたの妻が何か言って来たら、それは全身で受け止めてください。今の立たない状態を、逆転させるチャンスなのです。
まとめ
以上のように、EDには心因性、器質性、混合性の3タイプがあり、それらの原因には様々な危険因子が絡み合っていることを見ていきました。
EDを改善してビンビンなライフをおくるためには、どれか一つを解決すればよいということではなく、今のあなたの全体的な生活を見直す必要があります。
とはいっても、一度にすべてを完璧に改善しようとするのは大変です。そこで、できる部分から小さくコツコツと改善を試みていきましょう。
思い立ったが吉日です。明日からではなく、今日、今からです。「今の自分にできることは何か?」を考え、そして実行していきビンビンなライフを目指しましょう!
なお、僕が飲んで効果があったマカサプリはこちらのページで紹介しています。写真つきで赤裸々な体験を掲載しているので、マカで精力を回復させたいなら、かならず一度は読んでみてください。