40代になって下半身がふにゃふにゃ気味になってきていたり、朝ビンビンにならずに元気がなかったり……ということはありませんか? その状態を「単なる思い過ごしだろう」と、そのまま放っておくのは要注意! 本格的なEDになって「一生立たない男」になってしまうかもしれません!
今までEDという言葉だけは知っていても、EDの正しい意味・定義・程度については、漠然としか知らないと思います。
ここでは、そもそもEDとは何なのか? そしてあなたの下半身のビンビンのグレードは如何ほどなのか? をパパッとセルフチェックしてみましょう!
確かに「ED」ってよく聞くけど、どういう意味なのかハッキリ認識してなかったですね……。
ビンビンなライフを過ごすには、正しい知識を知ることが大切だぞ。
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EDって何の略称なの? 正式名称は?
ここでいうEDとは、「英語の過去形」のことでも「アニメのエンディング」のことでもありません(笑)。男性の下半身が立たなくなる医療用語のEDのことです。
ひと昔前はインポテンツ(インポテンス)と呼ばれていましたが、今では「ED(イーディー)」、また日本語で「勃起不全」と呼ばれるのが一般的になりました。(「インポ」や「勃起障害」は差別用語なので、今はEDと言い換えるようになっています)
EDの正式名称は「Erectile Dysfunction(イレクタル・ディスファンクション)」と言い、この頭文字を取ってEDと略称されています。
e/rec/tile(イレクタル)は
1.直立させられる
2.(組織・性器などが)勃起性の。
という意味の形容詞です。
Dys/func/tion(ディスファンクション)は
1.機能障害、機能異常
2.逆機能
という意味の名詞です。
つまりEDとは「男性の勃起障害」という意味の略語になります。(「ウィズダム英語辞典」より)
EDの定義は?
では、男性の勃起不全=EDの定義とは何でしょうか? 性欲がなくて元気がなかったり、朝立ちしなかったり、いざ挿入しようようとすると萎えてしまうなど、いろんなケースがあると思います。ですが、ひとことでEDの定義を表すならば「ペニスが硬くならないため、女性の膣に挿入することができないで悩んでいる状態」になります。
ED診療ガイドライン 2012年版には、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか,または維持できない状態」と記載されています。
早い話、彼女や妻、または不倫相手でもいいですが(笑)、とにかく女性とセックスするときに「さあ、挿入!」と思っても、下半身がビンビンに勃起しないことです。ここで男としての自信を喪失して悩んでいる方が、日本にはとても多いのです!
ちなみに挿入に十分な硬さがあり、挿入することはできても、イケない悩みを持っている方もいます。これは「射精障害」といいます。
EDの人数ってどれくらい?
EDで悩んでいる日本人男性は、推定で1130万人もいると言われています。40代男性で4人に1人、50代男性で2.5人に一人の割合でEDではないか?と言われています。
日本人の勃起障害の患者数は中程度ED(時々、性交に十分な勃起を得ることができて維持することもできる)が870万人、完全ED(毎回性交に十分な勃起が得られない。また維持もできない)が260万人、合わせて約1130万人に上るという推計があります(日本性機能学会「ED診療ガイドライン」2012年版)。しかもこの調査は1998年に行われたものですから、人口の高齢化に伴い、実際の患者数はこれより大きく増加している可能性が高いと思われます。(引用:『泌尿器科医が教える – オトコの「性」活習慣病』小堀 善友)
EDで悩んでいる人って、そんなにいたんですね!元気がないのは僕だけじゃなかったって思うと、少しだけホッとしたような……。
おいおい。ホッとしてる場合じゃないぞ?しっかり学んで、正しく対処しないとな。
どこからがEDなの?
一口にEDと言っても、比較的軽い症状から深刻な症状まで、種類は様々です。「少し元気は落ちてきたけど、自分はEDではないぞ!」と思っていると、足元をすくわれかねません。身に覚えがないか、以下を見てチェックしてみましょう。
EDとは「勃起が十分でないため、満足な挿入ができない状態」ですから、これらの症状はすべてEDに含まれます。
硬度が足りない!「ふにゃED」
勃起時の硬さが足りないEDで「中折れ」や「持続力不足」を伴います。実は「全く勃起しない」というEDの症状の方は、そう多くないそうです。
イケずに終了!「中折れED」
その言葉通り、セックスの途中で勃起を維持できなくなる症状のこと。EDの95%は「中折れ」であるとされます(参照:『EDになる理由』室田 英明より)。一度経験すると「次もまた失敗してしまうのでは……」という不安が生まれ、そのプレッシャーによって、再発する傾向が高いとされます。
申し訳ない!「妻だけED」
風俗嬢や不倫相手など、他の女性であれば勃起するのに、なぜか相手が妻だと勃たないEDです。「申し訳ないED」とも言います。というのは冗談ですが、笑い事ではなく真剣に悩まれている方が多いです。
早くつけなきゃ!「コンドームED」
前戯中、また女性から手や口での刺激を受けて勃起はするものの、いざゴムをつけようとすると、あっという間にしぼんでしまうEDです。リトライするべく再度、前戯や刺激を受けて勃起すればいいのですが、同じタイミングで何度も失敗すると、女性にガッカリされたり愛想をつかされたりしてしまいます。
ED診療ガイドラインによる分類
日本性機能学会が編集したED診療ガイドラインでは、次の4つの段階でEDの程度が分類されています。「毎回」でなければEDだったとは……。
・EDではない:「毎回,性交に十分な勃起を得ることができて維持することもできる」
・軽度ED:「たいていの場合,性交に十分な勃起を得ることができて維持することもできる」
・中等度ED:「時々,性交に十分な勃起を得ることができて維持することもできる」
・完全ED:「毎回,性交に十分な勃起が得られない。また,維持もできない」
うわー。AVを見るときは勃起するから「僕はEDじゃない」と思ってました……。
早めに対策を取らないと、いずれAVを見ても立たなくなる可能性がある。
診断テストでEDの程度をセルフチェック!
ここまで見てきてEDがどのような症状であるのか、わかってきたと思います。では、あなたの現在の下半身はどれくらいの状態なのでしょうか?
あなたがEDなのかどうかを、自分で診断できる方法があります。それが、日本性機能学会の「ED診療ガイドライン」に掲載されている「SHIM(Sexual HealthInventory for Men)」というテストです。
EDの診断基準「SHIM」でED度をチェック!
「SHIM(Sexual HealthInventory for Men)」には全部で5つのチェック項目があり、それぞれ自分が「これだな」と思うものを選びます。その合計点で症状が分かるという自己診断になります。さっそく今のEDの程度をセルフチェックしてみましょう!
1.この6ヶ月の間に、勃起を維持する自信の程度はどれくらいありましたか?
非常に高い…5
高い…4
普通…3
低い…2
非常に低い・全くない…1
2.この6ヶ月に、性的刺激による勃起の場合、何回挿入可能な勃起の硬さになりましたか?
性的刺激一度もなし…0
毎回またはほぼ毎回…5
おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数)…4
時々…3
たまに(半分よりかなり下回る回数)…2
全くなし、または殆どなし…1
3.この6ヶ月に、性交中、挿入後勃起を維持することが何回できましたか?
性交の試み一度もなし…0
毎回または、ほぼ毎回…5
おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数)…4
時々…3
たまに(半分よりかなり下回る回数)…2
全くなし、または殆どなし…1
4.この6ヶ月に、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか?
性交の試み一度もなし…0
困難でない…5
やや困難…4
困難…3
かなり困難…2
殆ど困難…1
5.この6ヶ月に、性交を試みたときに何回満足に性交ができましたか?
性交の試み一度もなし…0
毎回または、ほぼ毎回…5
おおかた毎回(半分よりかなり上回る回数)…4
時々…3
たまに(半分よりかなり下回る回数)…2
全くなし、または殆どなし…1
結果発表
22点以上…正常
17~21点以上…軽症のED
12~16点以上…軽症~中等症のED
8~11点以上…中等症のED
5~7点以上…重症のED
※4点以下は性交の機会がなかった、もしくは性交を試みなかった、ということなので、正常・異常の判断ができかねます。
EDって他人事だと思っていましたけど、少し勃起力が落ちると、もう軽症のEDなんですね……。
落ち込むことはない。現状を認識できたら、改善に努めることだ。きちんと取り組めばEDは治せる。
EDの硬さレベルを指標する「EHS」で勃起グレードをチェック!
「勃起の硬さスケール(EHS: Erection Hardness Score)」という指標があります。自分の勃起の硬さを自己診断するというものです。
米国において、自己診断型の「勃起の硬さスケール(EHS: Erection Hardness Score)」が開発されました。これは0~4の5つのスコアで判定ができ、ED の簡易的診断や治療の効果を評価するツールとして簡便かつ信頼性が高いことが示されています。(参照:ファイザー「勃起の硬さ指標 EHSとは」)
この食べ物の例えって、分かりやすすぎて切実になりますね……。
グレード3でも安心できない。グレード4を目指すべきだ。
まとめ
ここまでEDの正式名称や定義について、またEDの人数やEDの症状、EDの程度を自己診断できるセルフチェックの方法を見てきました。これまでEDについて漠然としか知らなったのでしたら「こんな症状もEDだったのか!」と意外に思われたのではないでしょうか?
早めにEDであることを自己認識できれば、早めに対策を取ることができます。決してそのまま放置せず、正しい対処を行って、毎日をビンビンに過ごしていきましょう!