ガソリン価格の高騰やメタボリック対策として、スーツ姿のサラリーマンが自転車通勤する姿を良く見かけるようになりました。休日でもロードバイクに乗っている中年男性を良く見かけますし、僕の友人も十数万円のロードバイクを購入して楽しそうに乗っています。
オートバイのように排気ガスを撒き散らすこともなく、渋滞もあまり関係ない自転車は地球環境に優しい乗り物ですし、自分の足でペダルを漕ぐのですから体力向上にも筋力アップにもなります。
こうしてみると、ロードバイクはいいことだらけのように思います。しかし、ロードバイクはEDの危険性を高めることが分かっています。自転車で通勤している場合は、男性向けの穴あきサドルやノーズレスサドルでしっかり対応しましょう!
最近、ロードバイクに目覚めたんですよ! 自分の足でスイスイ進むのが気持ちいいんですよー。
健康にいいことだな。ただ、固いサドルがEDを引き起こすと警告されている。これを読んで、しっかり対策してくれ。
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ロードバイク(自転車)のサドルでEDになる理由
自転車のハンドルバーとサドルをつなぐ金属の部分、それから幅が狭くて硬いサドルには注意が必要です。幅が狭くて硬いサドルはEDになる危険性が高く、また走行距離が増すことによって危険度が高まります。
前傾のライディング姿勢になるほど自転車のサドルが男性器の近くの会陰(えいん・ペニスと付け根と肛門の間)にあたり血流が悪くなります。また、街路の縁石などに衝突する衝撃や、自転車に長時間または長期間乗ることによって、陰茎の動脈や陰茎神経の慢性的な振動が加わり男性器の血管を損傷する恐れがあります。
ロードバイク(自転車)は精子にもダメージの恐れが!
また、長時間のライディングはサドルが会陰を刺激して前立腺の炎症を招く恐れもあります。前立腺が炎症を起こすと性器中に白血球が混じり込み、精子の運動率が低下します。
さらに、精液中の白血球から出てくる活性酸素が強力な酸化作用を持っているので、精子内のDNAの断片化が起こることになります。こうした炎症が原因で、無精子症を引き起こす可能性もあります。
(参照:『男を維持する「精子力」』岡田 弘)
ロードバイクに乗っている男性の5人に1人がED!?
(引用http://www.doppelganger.jp/roadbike_jk/)
ドイツでの研究結果ですが一週間に400キロ以上走行するサイクリストの61%が外性器の感覚の麻痺を、19%が勃起障害を自覚しています。また、アメリカでの40人の健康男子を対象とした研究ではサドルに腰掛けて自転車を漕いでいる間は陰茎亀頭の酸素の70%以上減少したとの報告があります。
(参照:『男性更年期障害・勃起障害・前立腺の病気を治す』)
ED治療の権威も警告
(引用https://medicalnote.jp/contents/160428-001-OF)
ED治療の権威である東邦大学医学部泌尿器科学講座准教授・永尾光一先生も自転車のサドルの危険性を警告されています。
「自転車のサドルは陰部や股の下を圧迫します。ここには勃起に重要な血管や神経が通っているので、そこを痛めるのはEDの原因になってしまうのです。当然、圧迫によって陰茎への血液循環が抑えられるという悪影響もあります。」
普通の自転車は大丈夫?
ちょっとそこまで気楽にママチャリで出かける程度なら全く心配はありません。週末、いつもより少し遠くまでサイクリングに出かける程度でも大丈夫です。前述の永尾先生は「ちょっと買い物に行くとか、日常生活レベルの部分には問題ありません。」と言われています。
しかし、「例えば通勤で片道1時間、1日合計2時間以上乗るような人は注意が必要でしょう」と言われています。
ED予防対応サドルを使うべし!
問題はママチャリではなく前傾姿勢になるスポーツタイプのロードレーサーなどに「長時間」しかも「頻繁に」乗ることです。その場合の対策は、長時間乗る時にはサドルから腰を浮かせて陰部の血行を確保することです。しかし、それもずっと行うのは大変です。
そこで、尿道を避けるように設計された男性用の穴が開いたサドルが販売されています。こうしたものを活用しましょう。
また前立腺を圧迫しないよう設計されたトライアスロン用の「ノーズレスサドル」もあります。
使用した方の感想を聞くと「先にちょこんと乗っているような感覚かとも思いましたが、実際に乗ってみると意外に安定しています。また、通常のサドルバッグとは逆に後ろ部分が長くなっているので、前後にもある程度移動して乗ることもできるので、ポジションを変えて乗ることも容易でした。」とのことです。
デメリットは、同じクラスのサドルよりちょっと値段が高いことと、股で挟むことができないので、カーブで大きくバイクを傾ける時などに安定しないことだそうです。でも、EDになるくらいなら少しくらいはガマンですね。
まとめ
幅が狭くて硬いサドルはEDになる危険性が高く、また走行距離が増すことによって危険度が高まります。自転車に長時間または長期間乗ることによって、陰茎の動脈や陰茎神経の慢性的な振動が加わり男性器の血管を損傷する恐れがありるからです。
その対策として、男性用の穴が開いたサドルやノーズレスサドルが販売されています。これをつけることでEDの防止になります。しっかり自分の下半身を守りましょう!