僕は、40代になって自分の勃起力が弱まりました。持続時間が短くなったり、朝立ちがなくなったりしたため、危険を感じてEDのことを調べました。すると、中折れや朝立ちが減ることはED(勃起不全)の初期症状であることが分かりました。
この状態をそのまま放っておくと危険です。なぜ危険なのか、その理由をご紹介していきます。
エッチな動画を見ると大きくなるんですけど、妻との行為では硬くならないことがあるんです。これってEDなんですかね?
EDもしくは初期症状と考えるべきで、そのまま放っておくと危険だ。詳しく見ていこう。
これってEDの初期症状?
EDの定義は、日本性機能学会が発行した「ED診療ガイドライン」によると、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態」です。
しかし、僕は「自分はAVを見て勃起するからEDではない、大丈夫だ」と思い込んでいました。そのため、発見が遅れてしまいました。
最初は「自分がEDになんて、なるわけがない」と思っていましたが、朝立ちが減ってきていました。それを、しばらく放置していたら持続時間が短くなり、角度が浅くなっていることに気付きました。いわゆる「半立ち」状態です。
このまま放っておくと更に悪化して、完全に立たなくなる危険を感じました。EDの初期症状であることを潔く認めるのに時間がかかりました。もっと早く気付けば(認識すれば)よかったです。
朝立ちとは?
朝立ちというのは、目覚めた時に勃起が起こっていることです。健全な10代や20代の男子なら毎朝のように起こる生理現象です。
しかし、40代になると朝立ちの回数が減ります。1週間に1度あれば大丈夫だと言われていますが、1ヶ月以上、朝立ちがないのは要注意です。
朝立ちの原因
なぜ朝立ちは起こるのでしょうか? その原理は、レム睡眠とノンレム睡眠にあります。レム睡眠とは浅い眠り、ノンレム睡眠は深い眠りのことです。睡眠時には、これが交互に繰り返されます。
男性はレム睡眠時に勃起するようになっています。そして通常、人が目覚めるのはレム睡眠時です。そのため、目覚めたときに勃起しているのです。これが朝立ちの正体です。
中折れが起こる原因
中折れとは、最初はしっかり勃起して女性器に挿入できたのに、途中で萎えてしまって射精できずに抜けてしまう状態のことです。
なぜ、途中で勃起が萎えてしまうのでしょうか? 身体の機能的な側面から説明しますと、簡単にいうとペニスから血流が抜け出てしまうからです。
もう少し専門的に説明すると、勃起したときにペニスから血流が抜け出ることを防いでいる物質(cGMP)があります。しかし、その物質を分解する酵素(PDE5)が存在するのです。その酵素が働くと、ペニスから血流が流れ出て萎えてしまいます。これが中折れの正体です。
EDの原因は複数考えられる
朝立ちの回数が減ることや、中折れする原因はいくつも考えられます。動脈硬化の可能性もありますし、精神的な側面(ストレス・プレッシャー)からくる可能性もあります。また、男性ホルモンの減少の可能性もあります。男性ホルモンは性的機能に関係が深いホルモンで、加齢や運動不足によって減少します。
他にも、栄養素が減っている可能性もあります。例えば、勃起に必要な物資にNO(一酸化窒素)があります。これはアルギニンとシトルリンが不足すると減少します。
アルギニンはタンパク質を構成するアミノ酸の一種で、シトルリンはスイカの白い部分などに含まれているアミノ酸の一種です。食生活を見直して良質のタンパク質を多く取ることを心がける必要があります。
▶さらに詳しく:EDの原因は男性ホルモンの低下!テストステロンを増やして中折れ対策!
EDの初期症状は放っておくと危険
(参照:『男性ホルモンの力を引き出す秘訣』秋下 雅弘)
朝立ちの回数が減ることや、中折れしてしまうことを「最近寝不足だから」「最近忙しくて疲れていたから」と放置してしまうのは危険です。なぜなら、年齢を追うごとに症状が悪化していく可能性があるからです。
例えば、EDの原因の一つに動脈硬化があります。動脈硬化は血管の内部にコレステロールなどがたまって、血液がスムーズに流れない症状です。これが悪化すると心筋梗塞(心臓の血管が詰まる病気)や脳梗塞(脳の血管が詰まって起こる病気)に繋がります。
性器の動脈は一番細いので、EDは心筋梗塞などの初期症状であると言われています。また、EDは精神的なストレスからも発症するので、1年後にはうつ病になる危険性もあります。これらの症状は残念なことに、放っておいても解決しません。
まとめ:EDの初期症状は健康のイエローカード
朝立ちの減少と中折れがEDの初期症状として現れますが、それは同時に動脈硬化の初期症状でもあります。こう考えると、EDの初期症状を発見することは、健康にとって非常に大事です。
逆に考えてみると、「体が危険を教えてくれている」という捉え方もできます。そう考えるとありがたいとも思えます。
イエローカードを出されていると認識して、中折れや朝立ちの減少は放っておかずに適切な対処をしていくことが必要です。
あなたもこれを機会に、今までの生活習慣を見直してみましょう。そして、ビンビンな下半身を目指して、できることから初めていきましょう!