(引用:ねぎし泌尿器科・内科 http://nttbj.itp.ne.jp/0457500119/index.html)
自分自身が「EDではないか?」と疑ってしまった場合、泌尿器科で受診する方法があります。
その際の、診療の流れをご紹介します。医療機関によって異なる部分もあると思いますが、参考になるでしょう。
診察の進め方
診察の進め方は、別に変わったことはありません。通常の病院と同じく、まずは受付を済ませて問診票を記入します。それを元に、専門の医師が診察をしてくれます。
1:AMSスコアの記入
最初にAMSスコアを記入します。AMSスコアとは、ドイツで開発された男性更年期障害かどうかをスクリーニングするチェックシートです。
精神に関するもの、体に関するもの、性機能に関するもの、全部で17項目があります。各項目を1点から5点の5段階評価で行って、合計点数により男性更年期かどうかを判断します。
26点以下であれば男性更年期障害には該当しない可能性が高いです。27点から36点は経度、37から49点は中程度、50点以上は重度の男性更年期障害の存在が示唆されます。
2:医師による問診
問診票やAMSスコアを参考に、医師が男性更年期障害の診察や内科的疾患の合併の有無を診察します。別に、ズボンを下ろすなんてことはありません。
うつなどのメンタル面の問題を併せ持っている可能性がある場合は、さらに質問紙などを使って心療内科的診断が行われます。
3:血液検査
採血をして血液検査をします。採決は、男性更年期障害の診断に必須です。テストステロン値や黄体ホルモン値のほかに、前立腺癌の腫瘍マーカーであるPASの測定が行われます。前立腺がんの患者には男性ホルモン補充療法が行えないので、これは大切な項目です。
血液検査では他に肝機能、腎機能、貧血、脂質、尿酸、血糖、甲状腺機能など内科的な項目も確認されます。
4:治療法の提案
以上の結果、男性更年期障害であるかどうかの説明が医師からあり、診断に基づいた治療法が提案されます。
治療方法は、ED治療薬、男性ホルモン補充療法、プラセンタ注射、サプリメントなど多岐にわたります。自分の症状に合わせて治療方法を組み合わせて進めていきます。
どういう治療を受けたいのか、費用面も含めて希望を医師に伝えましょう。
個人的なED治療方法のおすすめ
僕の個人的な見解としては、ED治療薬も男性ホルモン補充療法もおすすめしません。ただし、ED治療薬は緊急に必要な場合に限り、やむを得ないと思います。(ただし、頭痛や吐き気などの副作用があります)
その理由は、いずれもEDの根本的な解決になっていないからです。男性更年期障害の主な原因は、男性ホルモンの低下にあります。例えば、注射によって男性ホルモンを注入したとして、その後男性ホルモンの産生が増えるかというと、残念がら増えません。
したがって、男性ホルモン補充療法は一時的なその場しのぎでしかないのです。しかも、逆に身体が「これ以上、ホルモンを作らなくていいんだね?」という誤った判断をしてしまいます。(これをホメオスタシスといいます)
そこで、多少時間はかかりますが、筋トレをしながら食事を改善することがおすすめです。地道なようですが、これが男性更年期障害の根本的な解決方法です。実際に、僕もこの方法で治療していきました。
ただし、40代になると加齢によって身体の器官が老化していますから、サプリメントで足りない栄養素を補うことが有効になります。その場合、プロテインやアルギニン、また牡蠣のエキスを使った亜鉛のサプリを摂るようにしてください。
サプリメントは、いろいろな医師が薦めている治療法の1つで、即効性はありませんが男性ホルモンを高めていくことができます。
まとめ
AMSスコアで自分がEDや男性更年期障害であると判断された場合、一番良いのは筋トレと食事の改善です。ED治療薬や男性ホルモン補充療法は根本的な解決になっていないため、それらに頼るとさらに深刻な病気に発展する危険があります。
筋トレや食事の改善は地道な方法になりますが、毎日こつこつと続けていけば、必ず変化します。また、40代になると栄養素を吸収する器官が老化しているので、プロテイン、アルギニン、亜鉛などのサプリメントをしっかり摂るようにしてください。